前回のブログの前半で少し書きましたが、今日は家族葬について書こうと思います!

※写真は58プランについている、花代込20万円祭壇になります。

一般葬と家族葬の違いとは?

なんとなくイメージは付くと思いますが、

一般葬とは、周りの方へ周知し、たくさんの方にお参りに来て頂く葬儀です。

家族葬とは、文字通り家族のみで執り行う葬儀になります。

ただ、家族のみと言いましても、親戚付き合いも少なく、10人未満の小人数の場合もあれば、
親戚が多いおうちは親族だけでも30人〜50人の場合もあります。

なので家族葬とは言っても規模は様々なのでお料理やお布団、控え室の必要な広さ等も変わってくるので、家族葬だから必ずしも費用が抑えられるとは限りません。

家族葬=安い。
と思ってる方が多いと思いますが、一般葬に比べて「費用が抑えられる部分がある。」と言うだけで、家族葬だから安いと言う訳ではありません。

例えば会葬者含め100人予定の場合、
まず100名入れる式場を決めます。
式場が大きくなればなるほど、費用もかかってきますし、祭壇も大きいので、お花が少ないと祭壇も小さく見え、寂しく見えてしまいます。

なのである程度見栄えのする祭壇にすると、もちろん金額はあがってしまいます。

家族葬の場合、例えば20人くらいまでの予定であれば式場も小さくなるので、祭壇もそれほど大きくしなくても見栄えもしてくれるので料金が抑えられます。

この話から見えてくるのは、式場費と祭壇の金額が大きく抑えられるという事がわかります。

いつからか家族葬という言葉が出てきて、
家族葬=安いというイメージがつき、今は皆さんが当たり前のように使う言葉になりましたが、違いは?というと、この部分だけの事であり、ドライアイスや湯灌やお棺、仏衣や骨箱、搬送車etc…..
まだまだたくさんありますが、葬送をするにあたり必要な、他にかかる経費に関しては一般葬も家族葬も同じくかかるのです。

お料理に関しましては、
①通夜前のお弁当
②通夜後の通夜振る舞い
③朝食
④火葬場でのお昼のお弁当
⑤繰り上げ法要後の持ち帰りの折詰と引出物

となり、親族の人数が多い場合、家族葬でも一般葬でも変わらず負担は大きくなります。

お近い方だけでの極小人数の場合、通夜振る舞いだけのご用意だったり、最低限必要な部分だけのお料理を用意して費用を抑える方も増えてきています。
※親戚の方が来る場合等は、おもてなしとしてきちんとお弁当類も頼んでおいた方がいいと思います。

家族葬にして費用を抑えられる部分があるけれど、お香典等の収益が見込めなくなるので、お香典を多少頂いてはいてもご家族の負担がほとんどです。
家族葬にして、お香典で葬儀費用を賄える事はあまり無いかと思います。

後々の事も話しますと、家族葬を終えた後に逝去を知った方が、お参りやお香典を持ってくる方がいる場合もあるので、しばらくは来客が続いたりと時間を取られてしまう事があります。
死後の手続きもある中で、来客対応があったり、ひっきりなしに人が出入りしていていて手続きが進まない方や、いつまで続くのかもわからず休める時が無い場合もあります。

これが家族葬です。

まわりの方へは一切伝えず、本当にお近い方だけでお見送りをし、後々のお参りやお香典を頂かない場合は、全てご家族の負担にはなりますが葬儀後の対応等の負担は無くなります。

一般葬は式場費や祭壇の部分が家族葬に比べると料金はかかりますが、会葬者がたくさん来て頂けそうで、一般の方からのお香典の収益を見込めると判断した場合は、一般葬にした方が負担は抑えられると思いますし、通夜と葬儀の2日間で、ある程度はお参りやお香典を頂いたり等も終える事が出来るので、葬儀後の来客対応等は家族葬に比べると負担は少なくなる事が多いです。

もちろん、故人の方の交友関係や年齢だったり、喪主様含めご家族の方のお勤め先や交友関係等でもお香典の見込みは変わって来ますので、どのくらいの方が会葬に来るか等…

規模に関しましては、ご家族にしかわかない事なので私達では把握できず、ご家族から聞いたお話を元に進めるしかありません。

まず亡くなると式場を抑えないといけないので、必ず「規模」を聞かれます。
その際にほとんどの人が、わからないと頭を悩ませる事の方が多いです。

なのでまだまだ先の事と考えず、もし今葬儀をするとしたら何人くらい来るかな?どこまで声をかけようかな?と一度考えてみるといいと思います。

費用が高いから良い、安いから悪いではなく、適切な費用で執り行うため、ご家族の状況にあったプラン選びがポイントになります。

故人も高齢で周りとのお付き合いも無かったり、ご家族の方でのお香典もあまり見込めないという方もいます。

そうなると大きく一般葬としてやっても負担が増えるだけになってしまいます。

そう言った場合は、ご家族での負担は大きくなると思いますが、お近い方だけでゆっくりお見送りをされる方が料金を抑えられたりもします。

葬儀は皆さんそれぞれ状況が違うため、全く同じとはなりません。

お近い方だけでゆっくりお見送りをするにしても、お花いっぱいで送ってあげたいという方もいらっしゃいますし、お通夜振る舞いの料理だけは豪華にして最後の夜をみんなで明るく過ごして送りたいという方もいます。

そう言った場合、規模を考え、プランを大きくする必要がないと判断したら、お花代だけ追加を頂き、要望に答える事も可能です。

今はコロナ禍という事もあり、一般会葬は通夜前に時間を設け、通夜式は親族のみで執り行う形になってきました。

これがいつまで続くのかはわかりませんが、
親族の人数に合わせて施行が出来るので、
式場や祭壇を大きくする必要もなく、
一般の方もお参りやお顔を見る事も出来、
お香典も頂けるのでご遺族の負担はかなり抑えられてる気がします。

一般会葬の方も少しの時間ではありますがお参りも出来、ご遺族の方と言葉を交わす事もできるので、以前のような家族葬の場合、お参りに行っていいのかわからず…という方も中にはいましたので、一般会葬の時間を設ける事により、お参りがしやすくなったのではないかなと思います。

葬儀をあげる側としては、費用面は気になる部分だと思いますので、まだまだ先の事とは思いますが、いま一度、もし今葬儀をあげるとしたら…とイメージしてみると、いざという時に焦らずに済むかと思います。

まずは、どこまで声をかけ何人くらいになるのか、親族だけで何人くらいになるのか、ここが皆さん1番悩む所で答えられない方が大半だと思うので一度考えてみてほしいです。
これにより、お香典返しも何個くらい用意するべきか、なんとなく予想がつくと思います。

葬儀後も、初七日や49日、納骨時のお布施、本位牌の用意や納骨費用、お墓に名前を彫ったり、お墓や納骨堂、仏壇の無いお家は用意したり等…
しばらくはまだまだ費用がかかってきます。

大体の方は葬儀費用で頭がいっぱいになってるかと思いますが、亡くなったあともしばらくはお金がかかってきますので、その辺りも頭の片隅に入れておいた方がいいと思います。

最近は他社さんで葬儀を終えた後に、葬儀費用についてのご相談も増えてきています。
葬儀費用に納得出来ず、見積もりを見てほしいと
写真等を送ってくる方もいらっしゃいます。

葬儀は一度きりでやり直しが出来ませんので、
事前に費用面等をきちんと調べておき、
適切な費用で、悔いの無いお見送りが出来るよう願っております🙏